最近クライアントから製造業を中心に設備投資に関する相談をよく受けるようになりました。
中小企業家同友会の会合でも経営者とこの話をしました。
「必要性は感じているんだけども、果たして将来売上として回収が出来るのか?」という不安だと思います。
商品には
「導入期、成長期、成熟期、衰退期」
なんてものがあって設備投資も、扱っている商品がどの時期に該当するものか考えて検討すべきです。って、コンサルタントは言うんだけど、実はこの話、実践的ではない。では、どうすべきか?
そもそも設備投資はなぜ必要なのかもう一度考えてみましょう。
「将来ありうるであろうお客の要求に応えるため」ですね。
これは製造業でなくっても私のような仕事でもおんなじことなんですね。
お客の要求を無視して新しい商品を作っておいて「これ買って下さい」。
受注産業ではあまり考えられないですね。
リスクが高すぎる。
設備投資決定のきっかけは、得意先を観察すること。
お客の状況を常に観察しておきどんな商品を作っておく必要があるのか経営者自身が決定すること。
ポイントの2つ目は、「競争相手」の存在。
設備投資を行っても、「超差別化」が出来ないのならやってもあまり意味がないと私は考えています。しかし、競争相手がマネの出来ない技術が得られるのなら絶対にやって成功させなくてはならないと私は思うんです。
やみくもに設備投資すればいいってもんじゃないということですね。
ポイントの3つ目は、「ダメージの予測」。
私は行動した結果必ず失敗を犯します。(カッコ悪いですが・・)
しかし、金銭的には非常にダメージの少ないもので、次は失敗しないように成功する確率を高めるようにしておきます。
失敗したときのダメージを予測しておくことは、絶対必要です。金銭的なものだけではなく精神的なもの。従業員の自分への信頼。検討するものは結構ありますよ。
あとは、「勇気」しかないと思うんですよ。怖れとったら何もはじまらんですからね。社長の決断1つです。
精神論かもしれません。私は開業してまだ5年もたっていないのですが、他の開業税理士にも絶対に負けたくないものが「勇気」なのです。
そりゃ技術やスキルはまだまだ勝負にならないものもあるかもしれません。自分でいうのも変なんですが、私はとりあえず「やってみよう!」と言うタイプの人間です。
しかしやってみると必ずと言っていいほど失敗します。ただ単に金銭的に致命的な損失を負っていないだけです。次にやるときには少しでもうまく出来るように考えているだけです。うまく出来るように確立を高めているだけです。要領は非常に悪く、時間もかかっているかもしれません。
私は経営計画書作成のお手伝いを業務として行っております。この時手順として社長の夢や目標をまずアトランダムに挙げていくことからはじめるんですが、それを挙げるのに時間がかかってしまうパターンも見受けられます。
挙げていただいてもあまりにも具体性に乏しいんですね。時間がかかるとか具体的でないということは夢、目標が意識の中にない証拠でもあります。
これが意識の中に存在する経営者は経営計画書の作成が非常に楽で時間がかかりません。そして出来上がったものが具体的、実践的ですから決して「絵に描いた餅」にならないで済むんです。
これをどっかのセミナーにつられて具体的な夢、目標が意識の中にない経営者が「経営計画書作成合宿2泊3日100万円」に参加して出来上がった計画書を従業員の前で発表しても、まったくピンとこない状態で実践行動に移すことが出来なくなり、最終的にはこの計画書は社長の机の中に眠った状態のままということで2ヶ月もしないうちに開けられることはなくなるのです。儲かったのは社長さんの会社ではなくコンサル会社ということになるんですね。
これを意識の中にうえつけていく手法というか技術は書店でもいろいろなものが紹介してあります。
私のお勧めは、まず具体的目標のデータが少ない方の場合は特に社長も業務日報、日記をつけ記録する、メモすることですね。
人間は良かったことも悪かったこともその時は覚えておいても必ずといって次の日、いや1時間後には忘れます。この記録の積み重ねを日々読み続けるだけでも人間の思考はかなり具体的で現実的なものに変化していきます。これらの内容を検討し行動目標が出来上がるのです。
私の場合、お客さん訪問の移動は電車かタクシーで、自分で車を運転することはありません。移動中に手帳に記録することや記録の確認を行いたいからです。良かったことや成功記録もあるので気が滅入った時のモチベーションアップにもつながります。
こんなことは私のような若造(年齢的はオッサンですよ。)に言われるようなことではないかと思うんです。それにそんな目新しい話でもないですよね。でもね、従業員には業務日報を書かせておいて「俺はそんなもん必要ないんだ」と偉ぶっている方も決して少なくないんです。そう言う方に限って会社で決めた行動計画や目標を社長が真っ先に破ってしまうんです。そして売上が下がると従業員のせいにするんですよ、そんな社長は。
とりあえず、どんな細かい事でも記録してみてははいかがですか?何かがかわりますよ。
私のクライアントは典型的な同族会社の中小企業です。
社長が頑張らないとあっという間に業績が悪くなってしまう中小企業です。反対に社長の気持ち次第でいくらでも業績が回復する可能性のある面を持ち合わせています。
会社の業績は社長が目標実行のために毎日どういった行動をとるか実践するかが大きく影響をもちます。
私はマーケティングや売上増大の専門コンサルタントではありませんが、「売上増」のために社長が自身でたてた経営計画や行動目標が実現出来る様に、訪問して「尻をたたく」ことぐらいなら出来ます。
ある社長さんの行動目標が実現しない悩みを聞いていると、「行動の先送り」をなんとかしたいものでした。実は私も持っている悩みだけに結局二人でグチを言い合ってしまったのです。
私は行動を「紙に具体的に書く」ことによって優先順位をつけモチベーションを上げていくタイプです。ゴチャゴチャになっている問題をなんでもいいから紙に書くことによって整理していくタイプのようです。
その社長さんは特に「怠けている」わけでもなく本当に仕事をしている時間が長い!長時間労働者です。
行動目標が実行できなかった理由はそれでも「時間がない!」といったものでした。中小企業ですから伝票の整理から事務作業まで社長自身がやらなくてはならない環境にあったわけです。
私は「やりたいことや、目標など何でもいいから紙に書いたら・・」と申し上げました。仕事のことや家庭のことやりたいこと、やらなければならないこと、遠い将来の希望や、目先の仕事のことなどたくさん書いてもらいました。紙に書いてある内容のうち、仕事のことについては、社長以外の人でも、ちょっと工夫したらなんとか出来るものもあるようでした。社長本人にもそれがわかっていてもそのシステム化が出来ない。
ところがその紙には、そのシステム化をしなければならないことが書かれていないのです。
「それは難しいから・・ちょっと・・」
「いえ、出来るか出来ないかは別にしてとにかく紙に書くのです。そしてなぜ出来ないかまた紙に書くのです。」
「他人に見せるものではないから自身で自由に書いたらいいんです。」
「その中から『やらないと決断』し、捨てる勇気を持っていただきたいのです。」
「やりたいことを書いたのに、その中から捨てるんですか?」
「何でもかんでも出来るわけではないから、その中から捨てていただかないと優先的にやることが決まりませんよ。」
従業員も含め、社長の行動を決めるときに実はやることばかり決めると同時に止めることも捨てることも決めていただいたほうが絶対に実行力は上がります。
行動方針っていうものが具体的でなきゃいかんと思いますね。
私も自分自身の経営方針を具体化するセミナーに参加しましたが、自分で行動目標を数値化して、そして期限をつけて、客観的に成果を判断できるようにしなければならんことが骨身にしみて感じました。そして3ヶ月に一回、まさに中学生の定期テストではありませんが、成果をチェックして、計画を見直す必要があるわけです。
目標が実行できないパターンは色々あるとは思います。
途中で目標を忘れてしまう!
あきらめて放棄する!
という傾向があるようです。 必ず目標や行動は見直しを行うことを忘れないようにしたいですね。
でっかい夢、目標を持ちましょう!そしてそれを達成するための小さな小さな具体的な行動を実践しようではありませんか!!